太平洋戦争4(昭和19・20/1944・1945)
東亜の空に風荒れて
妖雲八重に孕む時
醜鷲突如八十機
群がり寄せぬ北九州
いざ迎撃の時迫る
野辺機早くも滑り行く
眉宇に漲る闘魂は
昇天高く火と燃えて
玄界灘や関門と
離陸に続く索敵行
高度は遥か七千の
空に群がる敵梯団
必死の意気突っ込めば
忽ち一機傾きて
梯列乱し墜ちて行く
機首を返して眺むれば
六機編隊翔け来しは
好餌正しくボーイング
無念や弾丸は尽きたれど
などか惜しまんこの命
必死の無線高らかに
身機諸共当らんと
決別一語基地に寄せ
從容握る操縦桿
野辺機は征くよまっしぐら
飛電の如き早業よ
雲劈くと見しままに
黒煙天に沖するは
醜鷲二機が火を噴きて
微塵と散りし名残かな
ああ壮なれや体当たり
鵬博一挙身を挺し
雲染む屍髣髴と
遺烈に映ゆる感状の
誉れは永久に薫るらん
妖雲八重に孕む時
醜鷲突如八十機
群がり寄せぬ北九州
いざ迎撃の時迫る
野辺機早くも滑り行く
眉宇に漲る闘魂は
昇天高く火と燃えて
玄界灘や関門と
離陸に続く索敵行
高度は遥か七千の
空に群がる敵梯団
必死の意気突っ込めば
忽ち一機傾きて
梯列乱し墜ちて行く
機首を返して眺むれば
六機編隊翔け来しは
好餌正しくボーイング
無念や弾丸は尽きたれど
などか惜しまんこの命
必死の無線高らかに
身機諸共当らんと
決別一語基地に寄せ
從容握る操縦桿
野辺機は征くよまっしぐら
飛電の如き早業よ
雲劈くと見しままに
黒煙天に沖するは
醜鷲二機が火を噴きて
微塵と散りし名残かな
ああ壮なれや体当たり
鵬博一挙身を挺し
雲染む屍髣髴と
遺烈に映ゆる感状の
誉れは永久に薫るらん
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