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太平洋戦争4(昭和19・20/1944・1945)
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東亜の空に風荒れて
妖雲八重に孕む時
醜鷲突如八十機
群がり寄せぬ北九州
いざ迎撃の時迫る

野辺機早くも滑り行く
眉宇に漲る闘魂は
昇天高く火と燃えて
玄界灘や関門と
離陸に続く索敵行

高度は遥か七千の
空に群がる敵梯団
必死の意気突っ込めば
忽ち一機傾きて
梯列乱し墜ちて行く

機首を返して眺むれば
六機編隊翔け来しは
好餌正しくボーイング
無念や弾丸は尽きたれど
などか惜しまんこの命

必死の無線高らかに
身機諸共当らんと
決別一語基地に寄せ
從容握る操縦桿
野辺機は征くよまっしぐら

飛電の如き早業よ
雲劈くと見しままに
黒煙天に沖するは
醜鷲二機が火を噴きて
微塵と散りし名残かな

ああ壮なれや体当たり
鵬博一挙身を挺し
雲染む屍髣髴と
遺烈に映ゆる感状の
誉れは永久に薫るらん

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作詞 硫黄島守備隊
作曲 陸軍軍楽隊

太平洋の波の上 
帝都の南千余キロ 
浮かぶ眇たる一孤島 
今皇国の興廃を
決する要衝硫黄島

物量たのむ敵国が  
マリアナ侵し今すでに 
大和島根に迫り来て 
ただ一線に残されて
最後の砦硫黄島

この島こそは仇敵の 
飽くなき野望の墓場たれ 
来たりても身よ全島は 
一木一草分かちなく 
武装を終われり硫黄島

拠る武士は皇国の 
選び抜きたる決死隊
敵撃滅の火と燃えて 
日夜耐えざる訓練を 
重ねてぞ待つ硫黄島

千早に拠りし楠公の 
故事にも例えんこの守り 
敵兵百万寄するとも 
寸土も侵すことならじ 
磐石の城硫黄島

われらこの地にある限り 
皇土は安し永遠に 
日本男児の名を賭して 
苦難に克ちて護り抜く 
誉れも高き硫黄島 
作詞 山門芳馨
作曲 長津義司

小山のうねり砕けて返る 
征かば還らぬ特攻隊 
十九や二十の若人が 
港徳山大津島 
ああ回天の基地なるか

貴様と俺は同志の桜 
涙浮かべて歌いしも 
二度と逢えない戦友に 
別れを告げて勇み立つ 
ああ回天は出でて征く

遺書を残して形見を置いて 
今日は征くぞと肩を抱き 
白の鉢巻白だすき 
呼べど呼べども 
ああ回天 
あ回天は還らない 
あ回天は還らない
作詞 百武平八郎
作曲 井上真之介

ああ神州は永久なれど
突如と降る大詔に
涙を飲みて星影を
仰ぎし八月十五日

時に利あらず騅行かず
正義に起てる皇軍も
衆寡の勢いいかにせん
矛を収むる止むぞなき

君が御楯と国を出で
七十年の伝統の
籠もる聖地に健児等が
集いし弥生の末つ方

朝な夕なに五ヶ条の
教勅畏み武を奮い
破邪の剣を研ぎにけり
刻苦の励み幾月ぞ

よし学び舎を出ずるとも
思いは馳せん振武台
世は渦巻きに乱るとも
高く捧げん大詔勅

忘るるなかれこの恨み
偲べ散りにし特攻隊
衆敵受けて南冥に
露と消えにし神兵を

忍びに忍び耐えに耐え
悲痛の尊畏みて
今日の恨みを返すべき
時をば待たん大和魂

御稜威輝く堂々の
無敵皇軍築くべく
光明共に目指しつつ
合い携えて行かんかな
作詞 松島慶三
作曲 石崎善哉

戦雲暗き沖縄の
山野は今ぞ火と燃えて
頼むは憐れ特攻の
忠と義に散る戦果のみ

突如と下る大命は
第二艦隊出撃と
ただ片道の燃料に
征きて帰らぬ死出の陣

戦艦大和先頭に
矢矧八隻の駆逐艦
これぞ日本海軍の
最後を飾る精鋭ぞ

故国の桜後にして
一途に向かう沖縄島
四月七日の海空戦
南の海は血と炎

伊藤長官見送りて
豪勇有賀鬼大差
激戦苦闘力尽き
莞爾と笑みて職に死す

ああ三千のますらおの
御霊は永久に帰らねど
誠忠義烈後の世の
鑑と高く仰がれん
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